第9回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
【プログラム】
- 13:30 受付開始
- 14:00-14:30 一般講演1
要旨: 曲がり外板とは船の船首尾に多くみられる任意の形状を持つ外板で、板に木型をあてがい、 加熱と冷却の繰り返しによる塑性変形で加工される。この工作手法はぎょう鉄と呼ばれる が、曲がり外板の工作精度は数個の木型を利用した職人の属人的な技能に依存している。 本研究では、レーザスキャナにより得られた曲がり外板の3次元点群データと設計データ を比較し、その差を可視化することで曲面全体の工作精度を評価するシステムを開発した。
- 14:30-15:00 一般講演2
- エンドユーザ開発による企業内情報化への取り組み
- ○古川慈之(産総研),澤田浩之(産総研),徳永仁史(産総研),手嶋吉法(産総研),松木則夫(産総研)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 著者らはソフトウェアのエンドユーザ開発を支援するための開発環境 MZ Platformの研究開発を進めている。MZ Platformは、ソースコード を書かずに独自のソフトウェアを作成することが可能な開発環境であり、 企業内の業務を情報化するためにその企業内でソフトウェアを作成 することを指向したツールである。本発表では、MZ Platformの概要と それを用いた企業内情報化の実例、およびMZ Platformの機能を利用した ソフトウェア自動合成について紹介する。
- 15:00-15:30 一般講演3
- 特許情報分析を用いた効率的な発明支援法
- ○楠浦崇央(TechnoProducer),秋好直樹(TechnoProducer)
- 配布資料
要旨: 「発明」というと、多くの人は「必死でゼロから考えて、運良く思いつい たもの」と考える。しかし実は、多くの発明は「既存の技術の組み合わせ」 である。ただ、単なる組み合わせでは特許として認められるような独創的 な発明にはならない。そこには「新結合」(異分野技術の結合)が必要で ある。我々は、この「新結合」=異分野技術の結合に着目し、特許情報分析 を活用することで、「強制的に」「効率良く」発明を生み出す手法を開発 している。これは、一言でいうと「異分野の知」「過去の知」の活用による、 「新たな知」の創出である。
- 15:30-15:45 休憩
- 15:45-16:15 一般講演4
- 知識ベースによる販売予測法の改良法と出版増刷支援システムの実証実験
- ○宮村幸宏(東京大学),田中謙司(東京大学)
配布資料
要旨: 新製品の販売推移は、販売後に急増し、その後突然ピークアウトする。この 需要変動は予測しがたく、機会損失と廃棄ロスを大量に発生させてきた。本 研究では、専門家の知識を活用するNM予測法に改良を加え、更にそれを用い た出版支援システムを提案する。出版支援システムにおいては、様々なノウ ハウを市場流通量などのパラメータで表現する。これら手法を2出版社にお ける実証実験を通じて検証しその有効性を確認した。
- 16:15-16:45 一般講演5
- 特定地域別の電気自動車の航続距離推定法の開発
- ○手島哲(東京大学),田中謙司(東京大学)
- 配布資料
要旨: 環境対応車の普及が進む中、電気自動車が初のゼロエミッションビークルと して市場投入され注目を浴びている。ただし、電気自動車は走行地域での走 り方によって航続距離が大きく異なる。本研究では、特定地域でのナレッジ に基づき航続距離計算に用いる走行モードを特定し、航続距離を推定する手 法を提案する。例題として沖縄本島における電費推定を行った。
- 17:30-19:30 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上,e-mailにてご送付下さい.
※当日参加も可能ですが,会場準備の都合上,事前登録にご協力お願い致します.
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact [at] m.aist.go.jp ([at]を[@]に置き換えてご利用下さい) Subject: 第9回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2010年02月11日(木)
原稿提出〆切:2010年02月25日(木)
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8