第11回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
第11回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
今回は海上技術安全研究所の大型実験設備の見学もあります。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。
【プログラム】
- 12:45 受付開始
- 13:15-13:45 一般講演1(SIG-KST-2010-02-01)
- 造船特殊技能研修用教材の開発 -配管艤装の技能伝承-
- ○穴井陽祐,村上睦尚,岩田知明,松尾宏平,林原仁志(海技研)
- 配布資料(12月6日差替版)
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 現在、我が国の製造業においては、年齢構成等により技術伝承が危ぶまれてお り、特に造船業においてはその現象が顕著である。このような状況の中、海上技 術安全研究所では、1998年より造船業における技能伝承問題に対する試みと して、造船特殊技能研修用教材の開発に取り組んでおり、その一環として配管艤 装に関する教材を作成した。本発表では、主に造船における配管艤装と海技研が 作成した配管技能研修用教材について説明し、併せてこれまでに開発した他種類 の教材を紹介する。
- 13:45-14:15 一般講演2(SIG-KST-2010-02-02)
- 拡張現実感を用いた対話的作業支援
- ○山内真,岩本和世,遠藤博史,石川純(産総研)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 我々は、各種作業における熟練技能の継承、初心者への教育・訓練、ヒューマン エラーの減少などのため、ヘッドマウントディスプレイを用いた拡張現実感によ り作業を支援する方法を研究してきた。本発表では、線状加熱作業と研磨作業を 例題として、作業物体上に作業手順を指示する映像を重ね合わせ表示すること、 及び形状や力加減をリアルタイムに測定し、測定結果を作業者にフィードバック することにより作業を支援するシステムを紹介する。
- 14:15-14:45 一般講演3(SIG-KST-2010-02-03)
- 業務プロセスの改善による現場力の向上 -ケーススタディの紹介-
- ○坂口憲一,平松祥史(テクノソリューション),稗方和夫,大和裕幸,満行泰河(東京大学)
- 配布資料
- 発表資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 日本経済の成長要因のひとつに、終身雇用や年功序列制などの家族的経営の存在が あります。しかし、「失われた20年」の間にリストラや多様化した雇用形態などによ って、「現場の力」が衰退してきています。ShareFastは、先人達が蓄積した知識・ ノウハウ・経験をワークフローとして可視化し、若手社員への継承や育成を効率よく 行うことを支援します。今回は、通販化粧品会社様や外資系製薬会社様の取り組みを ご紹介いたします。
- 14:45-15:00 休憩
- 15:00-15:30 一般講演4(SIG-KST-2010-02-04)
- 読み手の感じ方を反映させた文章可視化手法
- ○郷原浩之,大澤幸生,西原陽子(東京大学)
- 配布資料
要旨: 知識が文章化されていたとしても、単語や文脈の理解の仕方の違いによって読み手 の理解が異なり、知識を継承・共有することが困難な事例がある。本研究では、知識 が記述された文章を読んだ時に読み手が感じる知識間の類似性を可視化することで、 読み手に自身の感じ方を認識させ、それらの知識に対する新しい見方と他人の見方を 獲得することを支援することを目的としている。そのために本研究では文章化された 知識を読み手が分類した基準を教師データに用いた学習によって、知識の類似度を計 算することで、当人の分類基準を可視化するモデルを開発した。
- 15:30-16:00 一般講演5(SIG-KST-2010-02-05)
- 大規模・複雑化する経営事象に対し知の構造化・共有化・伝承を実現する方法 -数値の連鎖で繋がる世界をベースに-
- ○外山たか之(アヴィクス)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 計算で繋がる(形式知)経営管理システムは、グローバル化による多言語化や、 大規模化、詳細化に伴って、共有化し継承すべき仕組みが暗黙知化し、複雑大規模 の意思決定のConfidenceとSpeedの韓国財閥と著しい格差を生じている。システム 記述において、ブロック数と連結線数の比が2.5程度を超える情報学の空白地帯の 解決に20世紀が遺した21世紀の基本技術:構造マトリクスと構造的表現がある。 現場技術・為替レート等が経営全体を揺すぶるにも関わらず、活動量(非金銭価値) とコスト(金銭価値)を結ぶ領域で理系・文系の壁が立ちはだかり、この解決に、 構造マトリクスを前提にPaired Costing With Activityと発展論等を紹介する。
- 16:00-16:30 一般講演6(SIG-KST-2010-02-06)
- 操船シミュレータを用いた航海当直における見張り作業のモデル化
- ○西崎ちひろ,伊藤博子,吉村健志,疋田賢次郎,三友信夫(海技研)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 船舶運航の現場では、高齢化による船員不足への対処として、一人当直の支援や若手 船員の即戦力向上等が求められている。見張り作業は、長い乗船経験から得られる安全 な航海のための技術であり、これを把握する必要がある。そこで、本論ではシミュレー タ実験により見張り作業のタスクモデルを作成し、事故の引き金として考えられるエラ ーモードの整理とその背後要因について検討を行った結果について紹介する。
- 16:30-16:40 休憩
- 16:40-17:45 見学
- 終了後 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上,e-mailにてご送付下さい.
※当日参加も可能ですが,会場準備の都合上,事前登録にご協力お願い致します.
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact [at] m.aist.go.jp ([at]を[@]に置き換えてご利用下さい) Subject: 第11回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2010年11月10日(水)
原稿提出〆切:2010年11月24日(水)
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8