第15回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
第15回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。
今回は一般講演に加えて、第14回研究会で身体知研究会と連携して開催したパネル
討論の報告とディスカッションを実施します。
【場所】
- 産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館11階会議室
- 新交通ゆりかもめ テレコムセンター駅 徒歩約4分
- 地図
- ※入館手続きが必要となりますのでご注意ください。詳細は産総研臨海副都心センター開催時の注意事項をご覧ください。
【プログラム】
- 12:45 受付開始
- 13:15-13:20 開会挨拶
- 13:20-13:50 一般講演1(SIG-KST-2011-03-01)
- プレゼンテーション作成支援システムの開発
- ○稗方和夫,大和裕幸,笈田佳彰(東京大),岡田伊策,齋藤稔(富士通)
- 配布資料
要旨: 本研究では多くの企業においてPowerPoint形式で作成されるプレゼンテーション のための作成支援システムの開発を目指す。プレゼンテーションファイルをスライド 単位で管理し、メタデータを用いた属性付与や類似スライドの関連付けによる効率 的なスライド検索方法と目次インターフェイスを用いた効率的なプレゼンテーション 作成手法を提案する。
- 13:50-14:20 一般講演2(SIG-KST-2011-03-02)
- CAPISモデルにおける設計思考過程の継承に関する研究
- 〇安齊龍也,武内惇,大山勝徳(日本大)
- 配布資料
要旨: ソフトウェアの分析・設計において,熟練者が持つ問題解決を行う際の意図や 着眼点,常識・専門知識を他の分析者に伝達することを目的とする.しかし, これらは文章表現が難しい暗黙知であることが多く,他の分析者は必ずしも熟練 者の設計判断を理解できるとは限らない.そのため、設計思考過程を表現する テンプレートとしてCAPISモデルを提案し,設計思考過程の表現法と利用法の開発 を進めている.
- 14:20-14:50 一般講演3(SIG-KST-2011-03-03)
- 設計部の生産性を考える(i-DSMによる設計プロセス設計から見えてくるもの)
- ○西本明弘(プロセス設計塾)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 暗黙知の塊りである設計プロセス構造(情報の流れと検討工数)の可視化・ 最適化・伝承を簡便に行う技術 (intedrated Design Structure Matrix) について紹介し、適用事例(エンジン構想、船舶配置設計など)から見えて くる設計部の課題について報告する。第18回設計工学・システム部 門講 演会”i-DSMによる製品設計プロセスモデリングに関する考察”の続報にあたる。
- 14:50-15:20 一般講演4(SIG-KST-2011-03-04)
- プロジェクト管理に於けるパフォーマンス測定方法に関して
- ○持田信治(流通科学大)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 一般的にプロジェクトの成否はプロジェクトマネージャの能力にかかっており、 トラブル発生時の対策はプロジェクトマネージャの交代である。しかし、的確に トラブル対応ができるプロジェクトマネージャの数は限られているため、確実に プロジェクトを遂行するために必要な知識を記録して伝える仕掛けの実現が望ま れている。若し、有効な知識を登録するタイミングを知ることが出来れば、知識 を登録できる可能性が高まる。そこで、本件は有効な知識を登録するタイミング を知る方法を提案する。
- 15:20-15:35 休憩
- 15:35-16:05 一般講演5(SIG-KST-2011-03-05)
- ウェアラブル加速度・角速度センサを用いたヤスリがけ技能評価の検討
- ○榎堀優,間瀬健二(名古屋大)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: もの作りの根幹を支えるヤスリがけ技能に対して、ウェアラブル加速度・角速度 センサを用いた評価尺度を作成した。尺度はヤスリがけ動作の機械的特徴である 第2種梃子状動作と上半身の剛体化に着目して構築し、熟練指導員4名と訓練生10名 のデータから妥当性を検証した。結果、提案尺度は指導員と訓練生を信頼度95%で 切り分けた。また、特に秀でた1名、特に習得が遅れている1名、他の訓練生を信頼 度95%で切り分けた。これは事前に得ていた熟練指導員1名の主観評価と合致した。
- 16:05-16:35 一般講演6(SIG-KST-2011-03-06)
- エピソードに基づく人材評価と技能伝承
- ○大野邦夫(安土)
- 配布資料
- 発表資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 従来、人材のスキル評価は、履歴書や職歴書で行われてきたが、一流大学・一流企業 の人間に有利な情報であり、真にスキルを提示する情報ではなかった。老練な人材の スキルは、学歴や職歴内容よりも、その人材が活躍した場面や状況、すなわちエピ ソードを分かりやすく説明する能力に関係し、その説明が若い人材への技能伝承に有 効であると考えられる。その観点から、そのような老練な人材の発掘方法、そのスキ ルの記述とビジネスへの活用、さらにそのスキルの伝承方法について考察する。
- 16:35-17:15 パネル討論報告とディスカッション
- 第14回研究会での身体知研究会とのパネル討論の報告
- SIG-KST運営委員
- 17:30-19:30 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上,e-mailにてご送付下さい.
※当日参加も可能ですが,会場準備の都合上,事前登録にご協力お願い致します.
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact[at]m.aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい) Subject: 第15回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2012年02月09日(木)〆切済
原稿提出〆切:2012年02月23日(木)〆切済
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8