第30回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
第30回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
今回は身体知研究会(SIG-SKL)との合同開催となります。
SIG-SKLとは、これまでも人工知能学会合同研究会で連携開催してきました。
昨年に引き続き、二研究会のみにより金沢にて合同で開催します。
場所を変えることでこれまでとは違った雰囲気・参加者で議論できることと期待しております。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、多くの方々のご参加をお待ちしております。
【プログラム】
- KST一般講演以外の詳細はSIG-SKLのページをご覧ください
- 9:00 開場
- 9:20-9:30 開会
- 9:30-09:50 SKL一般講演
- リズムによる指タッピング課題トレーニングが視覚空間ワーキングメモリに及ぼす影響
- ○王萌飛,藤波努(北陸先端大)
- 09:50-10:10 KST一般講演1(SIG-KST-030-01)
- 定量的データにもとづくアクションスポーツトレーニングの試み
- ○石田和成(広島工業大)
- 配布資料
要旨: スポーツトレーニングにおけるトレーナーの助言はトレーニーのスキル向上におい て主要な役割を果たす.またビデオカメラを用いることにより,スキル習得の程度を視覚 的に確認することができる.しかし,人間の言語は曖昧さや意味の多義性を持つため,ト レーナーの助言をトレーニーが誤って解釈する場合がある.また瞬間的な微小動作につい ては,ビデオカメラによる動作特定は難しい.そのため,本研究ではウェアラブルセンサ を用いた定量的データの計測,分析,およびトレーニング事例を報告する.
- 10:10-10:30 SKL一般講演
- 美術入門者に対するドローイングプロセスモデルによる学習支援ツールの検討
- ○永井孝,崎本貴之,香山瑞恵(信州大)
- 10:30-10:50 KST一般講演2(SIG-KST-030-02)
- ドローイング学習支援システムにおけるドローイング自動評価機能の性能向上のための指導対象ハッチング同定アルゴリズムに関する研究
- ○崎本貴之,永井孝,香山瑞恵,橋本昌巳(信州大)
- 配布資料
要旨: 先行研究において,ドローイングのスキル獲得を目的とした学習支援システムが構 築,運用されてきた.本研究は,本システムの自動評価機能の実装および性能向上を目的 として,システムによって蓄積されたデータの解析と,線種判定アルゴリズムの改良を行 う.本稿では,熟練者と初心者のドローイングの比較結果をもとに行った,複雑線という 線種についての新しい判定アルゴリズムの適用と結果,そして評価について述べる.
- 10:50-11:00 休憩
- 11:00-12:00 合同企画:招待講演
- 歴史都市金沢のまちづくり
- 石浦裕治(金沢市)
- 参考リンク先:歴史都市金沢のまちづくり
- 12:00-13:30 昼食と移動
- 13:30-14:30 合同企画:見学
- 金沢職人大学校
- 参考リンク先:公益社団法人 金沢職人大学校
- 14:30-15:00 移動と休憩
- 15:00-15:20 SKL一般講演
- 古民家再生における建築のデザイン創造に関する研究 ‐金沢市での町屋建築の事例から-
- ○由田徹,永井由佳里(北陸先端大)
- 15:20-15:40 KST一般講演3(SIG-KST-030-03)
- 船舶運航シミュレータを用いた海事産業へのIoT技術導入評価に関する研究
- 稗方和夫,満行泰河,○上野隆治,和田良太(東京大)
- 配布資料
要旨: 海事産業へのIoT技術導入を考える上で,その多種多様な機能を定量的に比較検討 することが必要になる.本研究では,船舶運航サービスを運航・荷役・入渠の3状態でモデ ル化した,荷主のQCD(安全性・経済性・納期確実性)を評価軸とする船舶運航シミュレー タを作成し,入力パラメータ値の変更によってIoT技術の影響を評価する手法を提案する. ケーススタディとして,実際に考案されている多種のIoT技術の導入評価を行うことで,技 術成熟度を考慮した比較評価が可能であることを示した.
- 15:40-16:00 KST一般講演4(SIG-KST-030-04)
- ニューラルネットワークを活用した船内騒音予測について
- 馬沖,○平方勝(海上・港湾・航空技術研究所)
- 配布資料
要旨: 国際海事機関において騒音コードが義務化されたことにより,船内騒音予測の必要 性が増した.船内騒音予測のひとつに,Janssen法と呼ばれる同型船の騒音計測データを活 用した経験的な予測手法がある.この経験的手法にかわって,計測データの背後にある知 識をニューラルネットワークにより自動学習させ,学習結果をもとに汎用性のある騒音予 測を行う手法の開発を行っている.類似船の探索と類似船の騒音学習結果を用いた騒音予 測精度について報告する.
- 16:00-16:20 SKL一般講演
- 傾聴・着眼-身体感覚を呼び起こしてスキルを追究する
- ○堀内隆仁,諏訪正樹(慶應義塾大)
- 16:20-16:30 休憩
- 16:30-16:50 SKL一般講演
- 和太鼓のインパクト時の「脱力」技能の定量化
- ○中塚智哉,松田浩一(岩手県立大)
- 16:50-17:10 KST一般講演5(SIG-KST-030-05)
- 要求変更による手戻りを考慮した混合アジャイル開発プロジェクトの設計に関する研究
- 満行泰河,○後藤拓矢,稗方和夫(東京大),Bryan Moser(MIT)
- 配布資料
要旨: 本研究では,要求変更による手戻りを抑えるため,混合アジャイル開発プロジェク トの設計手法を提案する.具体的には,開発プロセスのアジリティをモデル化し,そのモ デルに基づく開発プロセスシミュレータを開発した.実際の開発プロジェクトを想定した ケーススタディで,手法を用いて段階的に異なるアジリティの開発プロセスを設計し,感 度解析によって,モジュール独立性によらずアジリティを大きくすることの効果の有用性 を示した.
- 17:10-17:30 SKL一般講演
- スポーツ競技力向上のためのQuiet Eyeの計測と訓練手法に関する研究
- ○今福翔太,白山晋(東京大)
- 17:30-17:50 KST一般講演6(SIG-KST-030-06)
- 視線分析による竹とんぼの飛ばし方の定量的記述に関する基礎的研究
- 白山晋(東京大),高藤圭一郎(西日本工業大),○大澤理恵,盆子原直己(東京大)
- 配布資料
要旨: 惑星探査などの用途に有用とされる射出型飛翔体の実用化には,飛行経路や飛翔形態の再現性を 確保できる発射台が必要になるが,その設計法は確立されていない.一方,人間の飛ばし方を模 倣した発射台が有力とされているが,人間の模倣という点では多くの定性的な要素が含まれ課題 も多い.このため,設計法の確立には,人間の飛ばし方の定量的記述が必要になっている.これ に対し,本研究では,視線分析を用いた飛ばし方の定量的な記述法の確立を目指す.
- 17:50-18:00 休憩
- 18:00-18:20 SKL一般講演
- 全身協調バランス・トレーニング“スラックライン”の課題特定的効果
- ○児玉謙太郎(神奈川大),山際英男
- 18:20-18:40 SKL一般講演
- 少林寺拳法初心者の技習得に伴う身体表象形成過程
- ○鈴木和樹,伊藤毅志(電気通信大)
- 18:40-19:00 SKL一般講演
- Characterization of tea whisking by Japanese Tea Ceremony performers
- ○Rogelio Garza,Tsutomu Fujinami(JAIST)
- 19:00-19:20 SKL一般講演
- 筋電図を用いた二胡演奏における初心者と熟練者の運弓動作の違いの解析
- ○王少如,藤波努(北陸先端大)
- 19:20-19:40 SKL一般講演
- 身体運動の模倣メカニズム解明に向けた力学系同定の試み
- ○鳥居拓馬,日高昇平(北陸先端大)
- 19:40-20:30 討論
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上、e-mailにてご送付下さい。
※当日参加も可能ですが、会場準備の都合上、2/28(火)までの事前登録にご協力お願い致します。
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい) Subject: 第30回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2017年2月10日(金)
原稿提出〆切:2017年2月24日(金)
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8
※今回はSIG-SKLとの合同開催のため各講演時間が短くなる可能性があります。