第31回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
第31回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。
【場所】
- 産業技術総合研究所 臨海副都心センター(東京都江東区) 別館11階 会議室
- 新交通ゆりかもめ テレコムセンター駅 徒歩約4分
- アクセス方法
- ※入館手続きが必要となりますのでご注意ください。詳細は産総研臨海副都心センター開催時の注意事項をご覧ください。
【プログラム】
- 13:15- 受付開始
- 13:40-13:45 開会
- 13:45-14:15 一般講演1(SIG-KST-031-01)
- システムシンキングによる意思決定のための知識伝承
- ○稗方和夫(東京大)
- 配布資料(当日配布のみ)
- 発表資料(公開用)
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 知識や経験の伝承は、産業現場や社会制度の現行オペレーションの維持継続が目的である。 一方で、企業や社会の重要な課題を取り巻くシステムはAIやIoTといった近年の技術の浸透 により複雑化・大規模化が進んでおり、過去の経験に基づいた意思決定が必ずしも有効では ない。今後は蓄積されている知識や経験をシステムシンキングにおける対象のモデル構築に 活用し、モデルベースで意思決定を行うプロセスの組織への実装が有益と考えられる。本発 表ではシステムシンキング、モデルベースの意思決定のための手法とケース、また、知識伝 承との関係について述べる。
- 14:15-14:45 一般講演2(SIG-KST-031-02)
- 新型転換炉ふげんにおける知の継承と体系化に対するオントロジーの活用
- ○樽田泰宜(福井大/日本原研),溝口理一郎(北陸先端大),柳原 敏(福井大),井口幸弘(福井大/日本原研),北村高一,手塚将志,香田有哉(日本原研)
- 配布資料(概要版)※詳細版は当日配布のみ
- 参加者からの質問とコメント
要旨: ふげんは、福井県敦賀市に位置する実験用原子炉施設である。1978年に臨海、2003年に運 転を停止し、2008年には国の認可を受けて廃止措置に入った。近年は、ベテラン職員が徐 々に退職し、実際の炉の運転経験のない職員も多くいる。汎用運転研修施設もあるが、新 型転換炉(ATR)であるふげんで培われてきた様々な技術・知識は固有性も高く貴重である。 そこで、オントロジーを活用し、知識・技術を後世に継承する仕組みを検討する。
- 14:45-15:15 一般講演3(SIG-KST-031-03)
- 知識発現の現状と将来展望
- ○西村悟史,福田賢一郎,西村拓一(産総研)
- 配布資料
要旨: 知識は産業や文化など人間の活動を発展させる力である.従業員は多くの知識を経験とと もに積み上げているが,それは人工知能が扱えるようには構造化されていない.特に,介 護などの非定型業務の知識は多様であり,現場ごとに固有の知識が存在する.筆者らは, 現場を越えて共通の知識をもとに,従業員が現場固有の知識を構造化する方法論として知 識発現を提案している.本発表では,知識発現の現状と将来展望について述べる.
- 15:15-15:30 休憩
- 15:30-16:00 一般講演4(SIG-KST-031-04)
- 体幹捻りバネモデルの提案 −運動指導現場での「軸」を考える−
- ○吉田康行(産総研),梁滋路(東京大),西村悟史(産総研),鴻巣久枝(ダンススポーツ連盟),長尾知香(Axis),西村拓一(産総研)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: スポーツやダンスなどの指導現場では体幹の使い方を「軸」という用語で表現する場合が 多くある.しかし,バイオメカニクスの観点から体幹部を一つの軸として定義することは 難しい.なぜなら体幹部は複数の骨で構成されているためである.本研究では体幹部の長 軸周りの捻り動作を対象とし,体幹部をバイオメカニクスの観点からバネモデル化できる かどうかの検証を行った.そして,主観評価実験も行った.
- 16:00-16:30 一般講演5(SIG-KST-031-05)
- オノマトペと生体データを活用したストレス状態可視化の取り組み
- ○坂口憲一(テクノソリューション)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 我が国の情報通信業では,連続1か月以上休業または退職した労働者の割合が,全産業平均 の約2〜3倍であり,メンタルヘルス問題が深刻である.開発ガイドラインの策定やスキル の標準化,人材育成が進められているが,問題解決に至っていない.筆者は,物や生物の音 声,人間の心理や感覚を言葉で表すオノマトペを用いて,IT技術者の仕事の量・難易度・感 情を表現しつつ,生体データを計測することで,ストレス状態の可視化に取り組んでいる.
- 16:30-17:00 知識・技術・技能の伝承支援に関する討論会
- 17:30- 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上、e-mailにてご送付下さい。
※当日参加も可能ですが、会場準備の都合上、事前登録にご協力お願い致します。
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい) Subject: 第31回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2017年7月5日(水)
原稿提出〆切:2017年7月19日(水)
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8