SIG-KST:知識・技術・技能の伝承支援研究会(人工知能学会 第2種研究会)
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第37回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)


第37回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。

研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。

今回は、産総研臨海副都心センターCPS棟の見学会を予定しています。
参照:産総研臨海副都心センターCPS棟についてのプレスリリース

【日時】

  • 2019年8月6日(火) 13:15-17:30


【場所】


【参加費】

無料 (人工知能学会非会員も無料)

【プログラム】

  • 12:45- 受付開始
  • 13:15-13:20 開会


  • 13:20-13:50 一般講演1(SIG-KST-037-01)

 要旨:
 介護人材の不足にともない,介護行為の知識の共有や伝承が課題となっている.
 筆者らは,「介護の構造化マニュアルの例」を構築するなど,介護分野における行為
 に関する知識に注目し,教科書的な知識を記述し公開している.しかしながら,現状
 の「介護の構造化マニュアルの例」は一定の構造を持つものの自然言語文での記述に
 とどまっており,再利用可能な部品としては構成されていない.本研究では,行為を
 目的とみなしそれを達成するための理由を明示的に記述することで構造化マニュアル
 を構築するための部品となる知識基盤の構築に向けた取り組みについて発表する.


  • 13:50-14:20 一般講演2(SIG-KST-037-02)
    • 人に宿る暗黙知の引き出し方
      • ○藪谷理絵(フィールドマネージメント・ヒューマンリソース)
      • 配布資料

 要旨:
 人に宿る暗黙知をいかに形式知化するか. 人から人にそして一部の工程では人からロボッ
 トに技術・技能を伝承する時代に入ってきた. 日常習慣化された動作には, 会社の進化を
 導くノウハウが潜んでいる. 暗黙知は近年注目されつつも, 暗黙知の認知的次元を経営学
 ・社会学的に理論化する試みは, 未だ発展途上の段階にある. 本稿では, 暗黙知の種類を
 4象限で定義し, 既に認知された暗黙知だけではなく, まだ誰も気づいていない暗黙知の
 引き出し方についても考案する. 本活動において, 実現した暗黙知表出化の考察と有効性
 について述べる.


  • 14:20-14:50 一般講演3(SIG-KST-037-03)
    • 現場主体による目的指向構造化知識の手法と対話システムによる支援の検討
      • ○伊集院幸輝,小早川真衣子,西村拓一(産総研)
      • 配布資料(8月7日差替)

 要旨:
 熟練作業者の高齢化を背景に、製造業や介護の分野において、熟練従事者の知識を集約し、
 人材育成やヒューマンエラーの防止に活用することが求められている。そこで、本研究は、
 知識の更新可能性と効率的な収集を目的とした現場主体による目的指向の知識構造化の新
 たな手法の提案と、知識の構造化を支援する対話システムの設計を行なった。提案手法の
 実現可能性を検証するため、介護現場について予備実験を行い、知識の円滑な収集を支援
 する対話システムの構築手法について検討する。


  • 14:50-15:00 休憩


  • 15:00-15:30 一般講演4(SIG-KST-037-04)
    • System Dynamics Modeling for Change Management Strategy of Software Project
      • Kazuo Hiekata, ○Mst. Taskia Khatun, Marc-Andre Chavy-Macdonald(Univ. of Tokyo)
      • 配布資料(当日のみ)
      • 発表資料

 要旨:
 Scope management is very essential to make a software product deliverable. But 
 due to uncertainty and dynamic and complex behavior, scope change becomes a very 
 common issue in software development project and this change has a major impact 
 on productivity and performance. When the overall productivity of a project goes 
 down, then it becomes difficult to complete the project with given constraints 
 and thus often occurs project failure. Considering these difficulties, we have 
 proposed a simulation model based on rework cycle using System Dynamics for 
 managing the project’s performance considering scope change. In this case, for 
 managing scope change we have focused on schedule pressure and overtime since 
 moderate use of schedule pressure and overtime is optimal and often increases 
 both productivity and overall performance. We have shown how these factors can 
 be managed and what policies and control actions can be applied when there will 
 be a high increase in schedule pressure. The use of overtime helps us to complete 
 the project within scheduled completion date. Apart from schedule pressure and 
 overtime, we have considered several other factors such as morale, communication 
 overhead, workforce effectiveness that has both positive and negative impact on 
 productivity and tried to amend using different control actions. 


  • 15:30-16:00 一般講演5(SIG-KST-037-05)
    • クラウドサービス導入検討時の意思決定モデルの生成手法について

 要旨:
 日本は米国と比べクラウドサービスの導入率が低く、クラウド後進国とも揶揄されている。
 これは、日米の経営層のITに期待するものの考え方の相違にも起因する。本研究でITサー
 ビス導入の公開事例から、企業・組織がクラウドサービスの採用決定に至った要因を抽出
 し、複数の要因間の関係から経営層向けの意思決定モデルの生成を試みる。


  • 16:00-16:30 一般講演6(SIG-KST-037-06)
    • 自動車用トランスアクスルの耐久性開発支援と知識伝承 −耐久性及び関連性能の数値化の試み−

 要旨:
 自動車の開発現場では MBD(モデルベース開発)が新技術領域で、浸透しつつあるものの
 従来技術領域では 古いマニュアルや量産仕様の流用も多く存在しています。そこで、耐久性
 及び関連性能の数値化を行い、又、開発テスト結果を将来に生かせる形に、耐久性評価=
 設計性能と耐久劣化度合いのずれを見える形にしようと考えました。耐久性評価が突然悪化
 した場合は、設計制度を悪化させる新たな要因があると考え、耐久性評価が安定している
 ならば、コストダウンやテストレスの検討に進めると考えています。大まかに 変化点を
 直感的に感じ、注意を喚起出来たらと思います。


  • 16:30-16:40 休憩


  • 16:40-17:30 産総研臨海副都心センターCPS棟見学会


  • 18:00- 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)


【参加申し込み】

下記の内容を記入の上、e-mailにてご送付下さい。
※当日参加も可能ですが、会場準備の都合上、事前登録にご協力お願い致します。
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。

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 To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)
 Subject: 第37回研究会参加申し込み
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 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み]
 お名前: (姓) (名) 
 ご所属:
 メールアドレス:
 人工知能学会員(はい/いいえ):
 SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ):
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【発表申し込み】

発表申込〆切:2019年7月16日(火)
原稿提出〆切:2019年7月30日(火)

発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8

【問い合わせ先】

jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい)