第18回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。
一般講演に加えて、昨年11月に開催された合同研究会の開催報告と、
第16回研究会と同様に、知識・技術・技能の伝承に関するディスカッションも実施します。
【プログラム】
- 13:00 受付開始
- 13:25-13:30 開会挨拶
- 13:30-14:00 一般講演1(SIG-KST-2012-03-01)
- プロジェクト提案のための文書情報管理システムの開発と実証
- ○岡田伊策,齋藤稔,松岡伸治,笈田佳彰(富士通),大和裕幸,稗方和夫(東京大)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
企業における重要な業務のひとつであるプロジェクト提案書作成を効 率化するために、既存プロジェクト提案データファイルを効率的に再 利用できるシステムを開発した。既報のように、既存プロジェクト提 案データファイル群をスライド単位に自動分割して、メタデータを自 動付与し、スライド単位で目的スライドを網羅的に検索・収集・再利 用できるようにした。本論文では、IT企業の実業務で本システムを 試験活用した事例について分析し、有効性を検証する。
- 14:00-14:30 一般講演2(SIG-KST-2012-03-02)
- プロジェクト管理に於けるパフォーマンス測定方法について
- ○持田信治(流通科学大)
- 配布資料
- 発表資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 本件はプロジェクト遂行時の作業パフォーマンスの測定方法について 報告を行う。正確な作業パフォーマンスの測定に当たっては正確な工 程の区切りの検出が重要である。 そこで、本研究ではガントチャート 上の作業開始日に加えて作業着手日の登録を行い、作業着手日と作業 開始日の生産性について調査を行った。その結果、多くの場合、ガン トチャート上の作業開始日以前に作業に着手しており、実際の作業開 始の区切りはガントチャート上の作業開始日以前にあることが明らか となった。
- 14:30-15:00 一般講演3(SIG-KST-2012-03-03)
- インシデントレポートの自動分類とその分析環境の構築
- 稗方和夫,大和裕幸,○中村覚(東京大),岡田伊策,齋藤稔(富士通),安藤峻(UNICUS)
- 配布資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 情報システム企業では情報システム製品の顧客環境での運用時のイン シデント情報を収集している。本研究は、新しいインシデントを効率 的に解決するために既存のインシデントレポートの知識を再利用する ことを目的とする。分類対象に依存したテキスト処理以外の共通部分 をプラットホーム化することで横展開可能な文書自動分類プログラム を開発し、特定の文書群について自動分類を行い、その有用性の検証 を行う。
- 15:00-15:30 一般講演4(SIG-KST-2012-03-04)
- 日本舞踊「黒田節」の伝承について
- ○沢恒雄(遊工学研究所)
- 配布資料
- 発表資料
- 参加者からの質問とコメント
要旨: 日本舞踊の「黒田節」の技能の伝承について考察した。歴史的な背景 や舞踊の形態そのものの伝承は、1分30秒程度であるがそのマスターは、 かなり困難なものである。師匠が、模範を示して、弟子がそれをまね るという伝承能方法をとる。この際、基本姿勢の変化や、銃身の位置、 顔の向き、それと連動した手足の動き等、説明されて習得は不可能で ある。元来、指導書として言語化された虎の巻はない。伝承の過程の 映像を示して、言葉による説明と共起する動作等の分析をした。
- 15:30-15:45 休憩
- 15:45-16:15 一般講演5(SIG-KST-2012-03-05)
- バーチャル木型による曲がり外板加工方案生成手法の開発
- ○ソンショウギョク,稗方和夫,大和裕幸(東京大),中垣憲人,菅原晃佳(住友重機械ME)
配布資料(当日配布のみ)
要旨: 造船所における船首尾を構成する曲がり外板の加工方案の設計は、曲 がり外板のフレーム線ごとに木型を板の上に固定して行う目線確認の 結果に基づいて属人的に行われている。本研究では、バーチャル木型 による曲がり外板加工方案の生成手法を提案する。熟練職人の経験と 勘によって行われている曲がり外板加工方案の設計を、レーザスキャ ナによる曲がり外板の3次元計測データと船舶の設計データから生成さ れるバーチャル木型から自動で行う手法を開発する。さらに、自動生 成された加工方案の妥当性をバーチャル木型による目視確認環境で熟 練職人により評価を行う。
- 16:15-16:45 一般講演6(SIG-KST-2012-03-06)
- 子どもの発達理解と子育ち支援−マルチモーダル行動発達事典の構築と利用−
- ○石川翔吾,桐山伸也,竹林洋一(静岡大)
- 配布資料
要旨: 子どもの発達は複雑であり,各種専門家の知識を集約し議論を促進さ せ,知識を積み上げていくための仕組みが必須である.本研究では, 子どもの発達事例を機軸にさまざまな観点に照らして分析した結果を 示すと共に,構築した事典が子育ち支援において有効であることを示 す.
- 16:45-17:15 一般講演7(SIG-KST-2012-03-07)
- 当社におけるナレッジセンターの現状とこれから
- ○庄司深也(東電工業)
配布資料(当日配布のみ)
要旨: 実際の企業において、ナレッジマネジメントの一形態として「ナレッ ジセンター」と名付けたポータルを運用してきた。平成15年から現 在までの変遷とこれからについてのお話ししたいと思います。
- 17:15-17:45 合同研究会開催報告とディスカッション
- 知識・技術・技能の伝承全般に関して
- SIG-KST運営委員(話題提供)
- 参加者
- 18:00-19:30 懇親会(有志のみ、実費をいただきます)
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上,e-mailにてご送付下さい.
※当日参加も可能ですが,会場準備の都合上,事前登録にご協力お願い致します.
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい) Subject: 第18回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2013年2月12日(火)〆切済
原稿提出〆切:2013年2月25日(月)〆切済
発表申込・投稿の方法や発表形式については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8