第43回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)
第43回 知識・技術・技能の伝承支援研究会(SIG-KST)を下記の要領で開催します。
研究者や企業で実務に携わっておられる方など、皆様の参加を募集します。
【プログラム】
- 14:25 オンライン受付開始
- 14:40-14:45 開会とオンライン開催についての説明
- 14:45-15:15 一般講演1(SIG-KST-043-01)
- メンテナンス業務におけるデジタル技能伝承の研究
- ○菅原基(静岡大)
- 配布資料
要旨: 本研究は中小製造業のメンテナス業務において、限られた予算と人員で運用できる技能 伝承の仕組み作りと、簡単に使えるデジタルツールの用途開発を行う事を目的とし、デ ジタル化で技能伝承が図れる具体的項目且つ、体系的な方法をまとめるものとする。本 研究のデジタル化とは記録と伝達を知識化する事を表し、主に映像を使い基本的な作業 の経験年数による差異を見つけ、作業マニュアルには書けないカン・コツの要素から比 較的難易度が低くすぐに伝承ができるものを抽出し短い期間の教育訓練を行い成果を定 量的に評価した。
- 15:15-15:45 一般講演2(SIG-KST-043-02)
- 少量データ環境における人間の知識を取り入れた交通需要予測手法の開発
- ○井波玄龍,稗方和夫(東京大)
- 配布資料
要旨: 過去のデータに基づく需要予測は交通機関の効率的な運用に有益であるが、運賃変更や COVID-19の蔓延など環境の変化があった直後は、十分なデータを確保することが困難と なる。本研究では、環境の変化による影響の定性的な挙動を人間の知識・判断に基づき 組み込んだ予測モデルを構築し、過去のデータからそのモデルのパラメータ値を推定す る需要予測手法を提案した。ケーススタディで、提案手法は短期間のデータからより正 確な需要予測ができることを示した。
- 15:45-15:55 休憩
- 15:55-16:25 一般講演3(SIG-KST-043-03)
- 暗黙知を引き出す手法「ファンクショナル・アプローチ暗黙知抽出法」効果立証
- ○藪谷理絵(ISIDビジネスコンサルティング)
- 配布資料
要旨: モノづくりにおいてもAI,IoT,DXが進展.だがAI運用に欠かせないデータ活用で課題を 抱えていることが分かってきた.言い換えると,良質なデータが良質なAIを生むというこ とになる.特にモノづくりにおいては,熟練者の匠の技・信念・秀逸さは,磨き上げられ てきた賜物であり,良質なデータとは,これらが形式知化されたものになる.しかし長年 の修練と精進,毎日の習慣化された動作から,無意識にカラダに染み込まれ獲得した知識 を引き出すことは,容易ではない.先行論文では,誰でも熟練者の暗黙知(勘・コツ・知恵) を引き出すことができる手法.FA(ファンクショナル・アプローチ)暗黙知抽出法を論じ てきた.見えない,伝承すべき実体を捉えるのが難しい,知識形式知化分野においてFA適 用は,おそらく国内外新規の試みである.本稿では,FA暗黙知抽出法の効果と実用性を検 証・立証するために,実証実験を実施したので,実験の評価結果と有効性について述べる.
- 16:25-16:55 総合討論
- 16:55-17:00 閉会
【参加申し込み】
下記の内容を記入の上、e-mailにてご送付下さい。
※今回はオンライン開催のため、参加希望の方は必ず事前にお申し込みください。接続方法をお知らせします。
※本研究会に登録されていない方は、下記にて入会申込みも合わせてお願いいたします。
-------------------------------------------------------------- To: jsai-kst-contact-ml[at]aist.go.jp ([at]を@に置き換えてご利用下さい) Subject: 第43回研究会参加申し込み ---- 知識・技術・技能の伝承支援研究会 [参加申し込み] お名前: (姓) (名) ご所属: メールアドレス: 人工知能学会員(はい/いいえ): SIG-KST会員あるいは入会希望(はい/いいえ): --------------------------------------------------------------
【発表申し込み】
発表申込〆切:2022年3月2日(水)13:00
原稿提出〆切:2022年3月16日(水)13:00
発表申込・投稿の方法や発表形式等については、下記のURLをご参照下さい。
http://www.sigkst.org/index.php?site_id=&page=%C5%EA%B9%C6%B5%AC%C4%F8