日時：

• 2008年2月22日(金) 13:00 - 17:35

場所：

• 雇用・能力開発機構　高度ポリテクセンター（幕張）５０１教室
• http://www.apc.ehdo.go.jp/polytec-center/whatis/access/index.html

プログラム：

• 12:30 受付開始

• 13:00-14:00 招待講演/施設見学
• スキルアップに向けたプランニングと訓練展開事例 −　在職者向け職業訓練現場からの実践報告　−
• 村上智広（高度ポリテクセンター　素材・生産システム系）
• 配布資料

 要旨：
 ここ数年、当センターに対する人材育成に関する相談、依頼が急増しております。
 その内容は、卓越人材はもとより中堅、若手人材を含めた企業・組織全体の底上げ、
 若返りに関するものが多く含まれており、当センターへの期待の顕れであろうと受
 け止めております。この様な背景のもと当センターではスキル分析、スキルの可視
 化を意識したシステマティックな人材育成の展開に取り組んでおります。ここでは、
 当センターにおける在職者のスキルアップに向けた基本哲学並びに取り組みの一端
 を報告させていただきます。

 SIG-KST事務局によるご紹介：
 金型の補修技術など製造現場で必要とされる技能に関する教育プログラムを対象と
 した招待講演に加えて、実際の研修設備の見学も企画しております。

• 14:00-14:20 休憩

• 14:20-14:50 一般講演1
• エージェントベースシミュレーションによる製造現場における知識伝播のモデル
• ○鈴木克広(東工大), 山田隆志(東工大), 寺野隆雄(東工大)

 要旨：
 製造現場では，現在社員の大量退職といういわゆる2007年問題に直面している．
 そこで本研究では，実際のプラントの保守点検作業現場での社員データを使用し，
 On the Job Training (OJT)による知識伝播をモデル化し個々のエージェント間の
 OJT活動が組織全体に及ぼすボトムアップな影響を分析した．

• 14:50-15:20 一般講演2
• 作業能力指標による定量評価と作業知識提示による手術看護師トレーニングシステム
• 大和裕幸(東大), 稗方和夫(東大), ○湊谷洋平(東大), 伊関洋(女子医大), 村垣善浩(女子医大), 中村亮一(女子医大), 鈴木孝司(女子医大)
• 配布資料
• 発表資料
• 参加者からの質問およびコメントと発表者からの回答

 要旨：
 本研究では、手術介助を行う手術看護師を対象としたトレーニングシステムを開発し、
 有効性の検証を行った。システムは、手術現場を模したトレーニング・シミュレータ、
 作業能力指標を利用した作業評価機能、熟練者から得た作業知識を利用した教示復習
 機能からなる。開発したシステムを現役の手術看護師を被験者として評価したところ、
 新人・非新人双方から訓練効果について高い評価を得、またシステムによって作業能力
 評価が行える事を確認した。

• 15:20-15:50 一般講演3
• Network-Centric Everlasting Healthcare Education system
• ○萩原孝信(日大), 五太子政史(情報セキュリティ大)
• 配布資料

 Global Health needs ideas for everlasting healthcare education system,
 especially for pre-patients. We propose Network-Centric Healthcare Education
 system for the behavior change using self-synchronization in non-intrusive ways.　

• 15:50-16:05 休憩

• 16:05-16:35 一般講演4
• 組み合わせ発想を刺激するイノベーションゲーム
• 大澤幸生(東大), ○中村潤(東大), 高市暁広(東大), 古田一雄(東大), 定木淳(東大), 青山和浩(東大)
• 配布資料
• 発表資料

 要旨：
 既存技術を説明したカード群をベースとして、プレイヤーが順々に自分のアイデアを
 記した新カードも混ぜながら既存技術のカードとの組み合わせの価値を競い合う
 テーブルゲームを試行した。2030年の実業家になったという仮定で学生らが試みた
 ところ、時間と共に発言と自筆アイデアが増加し、停止困難な状態に達した。また、
 参加者らがルールについて改訂を進言する議論から、実際の技術市場と類似性のある
 ゲームが得られる効果が見られた。

• 16:35-17:05 一般講演5
• 書籍流通における予測法の開発と店舗送品支援システム
• ○田中謙司(東大), 宮田秀明(東大)
• 配布資料
• 参加者からの質問およびコメントと発表者からの回答

 要旨：
 本研究では、書籍販売予測に基づいた店舗送品支援システム開発手法を示す。返本率
 40%に表わされる非効率な書籍流通においてPOSデータ解析と業界経験知を組合わせる
 ことで、店舗販売実績を即座にフィードバックした効率的流通システムを実現する。
 本研究は、出版から顧客までの業界全体最適の観点からの業界新モデル構築プロジェ
 クトの一環として行われた。

• 17:05-17:35 一般講演6
• 携帯電話通信販売における商品リコメンドシステム
• ○関口雄太郎(東大), 宮田秀明(東大), 田中謙司(東大), 藤田健(東大), 田村泰一(東大)
• 配布資料

 要旨：
 本研究では、携帯電話通販において顧客購買履歴に合わせて商品を推奨するリ
 コメンドシステムを示す。通販ではユーザー個々のデータ取得が可能なため、
 ユーザー特性を反映させた商品リコメンドが有効である。ただし、携帯電話通販で
 実用化するにはシンプルなアルゴリズムが求められる。我々は、ユーザー購買履歴の
 活用とマーケターの経験の反映により、計算量が少なく精度の高いアルゴリズムを
 考案した。また、実際の顧客購買データに適用して有効性を検証した。

以上