SIG-KST:知識・技術・技能の伝承支援研究会(人工知能学会 第2種研究会)
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知識・技術・技能の伝承支援研究会 第5回研究会


日時: 14:00〜に変更になりました

  • 2008年9月5日(金) 14:00〜16:50


場所:


プログラム:

  • 13:30 受付開始


  • 14:00-15:00 招待講演
    • Engineering Knowledge 3D Visual System For Plant & Machinery Industry
      • 原俊雄(株式会社BITソリューション Inc.)
      • 配布資料


 要旨:
 日本のPlant & Machinery Industry業界では、技術者の高齢化、生産拠点のグローバル化、
 省エネ、ライフサイクルの延命化、などへの対応が検討される中で、 Engineering Knowledge
 and Technology Transferシステムの構築も重要なテーマとして上げられている。
 此れに対して、従来の紙ベースの技術マニュアル、製造マニュアル、サービスマニュアルや、
 ビデオシステムでは、必ずしも十分とは言えず、より効率的に技術・技能が伝承できる新しい
 システムが望まれている。筆者は、ビジュアル・ヒューマンインタフェースに着目して、機器の
 3次元形状モデルとMulti-media情報を組み合わせた Engineering Knowledge 3D Visual Systemの
 開発を進めた。本講演では、このシステム概要と、その応用事例としてDigital 3D Training 
 system for Pumpを紹介する。また、Engineering Knowledgeについても、論議を進めたい。


 SIG-KST事務局によるご紹介:
 原俊雄氏は、株式会社荏原在職中に、情報システム部門の責任者として「エンジニアリング・ナレッジ」
 や「CALS」の研究開発業務に従事されました。定年ご退職後は、後進の指導にあたるとともに、
 式会社BITソリューション Inc.を設立されました。現在は、3次元モデルを活用したデジタル
 エンジニアリングシステムの構築により、日本国内のみならず中東地域のプラントや機械産業に対して、
 「エンジニアリング・ナレッジ」の整理・伝達・継承を支援する「エンジニアリング・ソリューション・
 プロバイダー」としてご活躍されています。その他、日本機械学会や日本テレワーク学会で多数の研究成果を
 発表されていらっしゃいます。


  • 15:00-15:20 休憩
  • 15:20-15:50 一般講演1
    • オントロジーを用いた製造現場の不具合情報検索手法に関する研究
      • 稗方和夫(東大), 大和裕幸(東大), ○辻本 翔(東大)
      • 配布資料


 要旨:
 設計品質向上に貢献する不具合情報を不具合文書群から検索する手法の開発を目的とする。
 係り受け関係に注目して不具合の情報をデータベースに蓄積する。このデータベースに対し、
 製品の部品構成オントロジーによる網羅的な不具合事例の検索、生産現場作業を細分化した
 オントロジーにより作業別に分類された不具合事例の検索を実行する。9604件の不具合文書に
 適用したところ、文字列一致検索では発見出来ない不具合情報の検索が可能なことを示した。


  • 15:50-16:20 一般講演2
    • 業務プロセスに基づく文書管理システム「ShareFast」を用いた地方自治体熟練職員の知識記述手法の提案
      • ○四本龍麿(ジャパンシステム株式会社), 稗方和夫(東大), 尾関敬二(自治・人財・情報研究所)
      • 配布資料
      • 発表資料


 要旨:
 昨今問題視されている地方自治体の知識・技能伝承問題を考察し、製造業(造船業界)あの設計現場向けに、
 知識・技能伝承を目的として開発した、設計プロセスに基づく文書管理手法を実装した文書管理システム
 「ShareFast」を用いて地方自治体業務の知識・技能の伝承に有効的であるかを検討した上で、地方自治体
 熟練職員の知識記述手法を提案する。


  • 16:20-16:50 一般講演3
    • 知的障害養護学校における支援者支援システム構築の試み
      • ○池田利昭(明和養護学校松任分校), 池田陽一(明和養護学校), 國藤進(JAIST)
      • 配布資料
      • 発表資料


 要旨:
 知的障害を有する児童生徒を支援するにあたっての意思決定は、いわゆる「名人芸」にあたる部分が
 多く、知識の伝承が極めて難しいものである。障害の種類や程度、生育歴、環境、個体差などの条件で、
 類似するケースもきわめて少ないため、過去の成功事例を閲覧するだけでは、ほとんど役に立たない。
 経験知を再利用可能な形式知として伝えるだけではなく、意思決定のヒントを蓄積・提示し、利用者
 自身が最適解を導き出すための発想支援システムを提案したい。


  • 17:30 懇親会
    • (本郷キャンパス周辺、実費3000〜4000円程度、出欠・詳細は受付にて)


以上